約 85,632 件
https://w.atwiki.jp/wakabaya4/pages/13.html
障害障害障害 10 00 00 障害発生 監視でエラー検知 12 00 00 障害連絡 担当に連絡 15 00 00 障害対応 担当が直した 20 00 00 障害待機 担当でオンライン終了目視 21 00 00 復旧連絡 電話とメールで連絡、解散
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/4.html
本編SS目次 NO. タイトル 作者 登場人物 0 オープニング ◆M4IltJmeTk のび太、玉子、安部晋三 NO. タイトル 時間 作者 登場人物 1 第一話 19時 ◆XyG9sdMFLA 玉子、スネーク 2 2 19時 ◆rPraem2VKc マリオ、ブロック 3 3 19時 ◆ZAgKuX9lgw 柳沢敦、魔人ブウ、ルーファウス 4 4 19時 ◆JI0DYaB8oI のび太 5 5 19時 ◆LXPz0j6RCc ルイズ、雷電、フランドール 6 6 19時 ◆zuObofX31A テリー、DIO 7 7 19時 ◆L.knTUtqNo やる実、リヒター、シオン、出口雅之、ジェイソン 8 8 19時 ◆o0JMpFh/TM とんぬら、ジャイアン、カービィ他 9 9 19時 ◆LXPz0j6RCc 平賀才人、ハクオロ 10 10 ? ◆ncKvmqq0Bs 南光太郎 11 11 19時 ◆CUG3z3uZ1o 玄野計、野比玉子 12 12 20時 ◆XyG9sdMFLA ダンテ、先生 13 13 20時 ◆ZAgKuX9lgw 範馬勇次郎、アーカード 14 14 20時 ◆LXPz0j6RCc 王様、ドイツ人少年、野比玉子 15 15 20時 ◆Nq54EhLzOc ルーファウス、ユフィ、オーキド 16 16 19時 ◆sbrp5j6quo 清川望、砲丸仮面 17 17 19時 ◆wKs3a28q6Q ガチャピン、まさお 18 18 19時 ◆wKs3a28q6Q タバサ 19 19 23時 ◆XyG9sdMFLA ルーファウス、キン肉スグル 20 20 19時 名無しさん@お腹いっぱい。 ギャランドゥ、フルート、ボーカル 21 21 20時 ◆Yf9SJkrULI マリオ、ルイージ 22 22 ? 名無しさん@お腹いっぱい。 ディアボロ、野比玉子 23 23 22時 ◆7f8sZ0EiOM 先生、磯野波平、赤頭巾 24 24 22時 ◆zuObofX31A ブッシュ、せがた三四郎 25 最強VS最弱 ? ◆RyY.pvVOSU 雷音竜、総帥、スペランカー、山岸風花 26 26 22時過ぎ ◆LAIo5Urcw6 カール・グスタフ・ケンプ、人造人間19号、せがた 27 27 7時 ◆683eOKJwHI エリート兵、リー・仲直 28 28 21時 ◆LXPz0j6RCc 麻生太郎 30 30 ? 名無しさん@お腹いっぱい。 青ぷよ 31 サザエ、ついうっかり 21時 ◆AgdroJX80s フグ田サザエ、磯野カツオ、鷺沢頼子 32 32 16時 ◆DX6cvzNicQ 人数が多いので割愛させていただく (10名) 33 33 ? ◆zuObofX31A 南光太郎 34 カレーなる食卓 ? 471 葉佩九龍、荒垣真次郎、坂田銀時、皆守甲太郎 35 35 ? ◆2XEqsKa.CM 大十字九朗、大阪、吉良吉影、セラス・ヴィクトリア 36 36 ? 名無しさん@お腹いっぱい。 南光太郎、小泉純一郎 37 サザエ、またついうっかり 22時 ◆hXvyVozAPo フグ田サザエ、磯野カツオ、その他6名 38 38 16時 ◆xpy0jICqVY 我輩(仮名)、ミーちゃん、ディルレヴァンガー、小生 39 39 19時 ◆o0JMpFh/TM ドラえもん、天津飯、ナルト、木下陰人 41 41 ? 名無しさん@お腹いっぱい。 八岐猛、大斗剛 42 主催変更の気がしたがそんなことなかったぜ! ? ◆XhdD5ank42 キバヤシ、ナワヤ、タナカ、イケダ、トマル、ノストラダムス 44 ヒキニゲロマンチスト 20時 ◆CUG3z3uZ1o 岸田洋一、ボー・ブランシェ、ノイズ 47 47 21時 名無しさん@お腹いっぱい。 ボラホーン、バラン、来栖川姫子 49 49 ? ◆ecLNDRejIw スコール、バルバトス・ゲーティア、分裂アリーナ×4 52 52 20時 名無しさん@お腹いっぱい。 ソリッド・スネーク、源静香 53 53 ? 名無しさん@お腹いっぱい。 名無しさん、ディアボロ、野比玉子、ネクロマンサー 54 54 ? 名無しさん@お腹いっぱい。 ディアボロ、野比玉子 69 69 23時 名無しさん@お腹いっぱい。 シン・アスカ、衝撃のアルベルト、岩本虎眼、ルルーシュ、ホロ 二日目へ メニューに戻る
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/119.html
第一回戦【水族館】SSその3 ――この物語は、全てフィクションです―― 「ハァハァ……ハァハァ……ハァハァ」 全き青の世界に、煌めく泡がこぼれる。 頭上を悠々雄々と泳ぐ巨大サメが通り過ぎると、水底の砂地からチンアナゴが ピョロリと顔を出した。アナゴの一種で、細長い体が特徴的な、言ってしまえば 一本の触手のような形の魚である。 それを水槽の外から眺めながら、吐息を漏らし続ける女が一人。 自らのこめかみに銃口をグリグリと押しつけ、リボルバーを回しながら、 反対の手はスカートの中にもぐりこんでいる。涎が口元を伝う。 女は「この魚エロイ形してやがる」と思っているのだ。今日のオカズである。 そういえば名前もチンだ。 「ハァハァ……ハァハァ……ウッ」 細い肩がびくりと震えた。なんで喘ぎ方が男なんだろう。 場所は水族館の館内でもひときわ大きな大水槽の広間だ。とても人目につく。 こんなシーンを誰かが目撃してしまったとしたら、たまったものではないだろう。 例えばまだウブな犬耳の少年であるとか、常識ある検事の男であるとか。 「えっ」 「…………ほう」 遠く左の少年は赤面し、同じく距離を置く右の男は目を見開いてまじまじと見た。 三人の選手の会敵は、こうして最悪の形で成立してしまったのだ。 驚く二人に追い討ちするように、頭上から雷が落ちてショックを演出した。 これでは何の雷だかわかりゃしない。ひどい話もあったものだ。 「「!?」」 世界がひっくり返ったような衝撃とともに、二人の男は様々な事を理解した。 たとえば、この女――紅蓮寺工藤の頭がおかしい事であるとか。 + + + + + 突然出会った三人のうち、二人の男はそれぞれの思いのもと、すぐに身を隠した。 犬耳の少年、鎌瀬戌は思っていた。 驚きと戸惑いがあった。この世界が……全てフィクション、物語の上だって? バカバカしいと否定したくもなるが、妙な確信が消えてくれない。 これが確定した事実であると、何かが頭の中で訴えてくるのだ。 全て? どこまでだ? この試合が? 大会が? 核とウイルスが? ……自分が? 生い立ちが? 現実全て? 白の死は? 考えれば考えるほど深みにはまる気がした。少年は僅かに狂いつつあった。 一方で検事の男、内亜柄影法は思っていた。 淫乱のねーちゃんは美人だった。いいもん見た。それはいい。だが冗談じゃねえ。 貰う10億までフィクションでしたじゃ話にならん。運営のおっぱいに確認しねえと。 そしていきなりバッタリってえのも問題だ。三つ巴は漁夫の利に限る―― 彼はそう考えていた。これは予想外の展開だ。二人に潰し合って貰うまで、 なんとか身を潜めなければ。 そして開幕オナニーの女、紅蓮寺工藤は考えていた。 やべえ。おしっこもれそう。 他人に愛液を見られるのはアリな彼女だが、尿を見られるのはアウトである。 狂人にも独自のポリシーと羞恥心がある。これはご理解頂くしかない。 ……そこをなんとか。いたずらに股間を刺激したのもマズかった。 膀胱の状態をかんがみるに、どうやら、もって【8000字】のあたりまで といったところだろう。あまり字数が多くなっても読者に悪かろうし、 それがこの戦いのリミットというわけだ。 8000字に達するまでに決着をつけなくてはならない!! 【現在1297字】 本文中の字数カウントは字数に含む。改行やスペースは含まないものとする。 + + + + + いったん身をひるがえした鎌瀬戌は、身軽に素早く館内を駆け移動する。 次に彼が姿を現したのは、工藤の遥か頭上、巨大水槽の上であった。 飼育員がエサやり等をするための関係者スペースである。狭い足場と、水槽への入口。 短い間に、もう一人の男の姿は消えていた。女は動いていない。女の足元は震えている。 「シロ姉……大丈夫だ。俺は戦うよ」 決心はついたつもりだ。もとより、目の前の相手を倒すしかないのだ。 彼は鎖鎌を握った。同時に、チャラ、と首輪に繋がった鎖が鳴った。 「何をしたのか知らねーが……俺は、戦いで負けるとは思わないぞ」 戌のローブの袖から分銅が付いた鎖の先端がこぼれる。 彼はそれを遠心力でヒュン、ヒュンと二、三回転させた。 音に気付いた工藤が顔を上げる。だが遅い! 戌は鎖を手放した。分銅が飛ぶ。 「!! ……ヒヒヒ! きやがった」 工藤の首が不自然なほどギュン、と動き、頭部を狙う致命的な分銅を回避した。 だがそれでいい。戌は鎖をわずかに引く。鎖はカウボーイのロープのように 敏感に反応し、一瞬ピンと張ると、すぐに軌道を変えた。 鎖が工藤の拳銃を持った右腕を旋回するように三周すると、戌はもう一度手元を引く。 金属の輪が引き絞られ、工藤の片腕は容赦なくぎっちりと捕らえられた。 少年の細腕に似合わない強力な筋肉に、力が漲る。人工の獣人で、かつ魔人。 魔人化した動物の腕力は、通常の魔人を凌駕するという。その力が戌にもある。 知性ある獣、それが獣人である。 戌が鎖を強く引くと、締め上げられた工藤の右腕も引っぱられ、体ごと引き寄せられた。 力の差は明白で、体重をかけてもその場に踏ん張る事はできなかった。 「ヒヒヒヒ。おい緊縛プレイ。ヤメロって。オイ。ヒヒヒ!」 工藤はフリーな左手を下半身に持っていきかけて、やめた。何か悦んでいる。 戌も赤面しかけて、やめた。この狂人が何をしようが、惑わされるだけ無駄だ。 ドン、と目の前の巨大水槽に工藤の体が押し付けられる。 その水槽の上から戌はさらに力を篭める。工藤の身体はついに浮いた。 「おらっ……こっち来い!」 「オイ。ヒヒヒ、オイオイ。オイオイオイ」 ギャギャギャギャギャギャ!! 猛烈な勢いで水槽の壁面を登らされる工藤の体。彼女の口は笑っているが、 乱暴に引き摺られ、華やかなワンピースの、ひらひらしたスカートの裾は容赦なく 破けていく。両脚の数箇所に擦り傷も見え隠れする。 持ち上げられた水槽の上部で二人が再び対面する……直前、戌は左手で分銅鎖をキープ したまま、刺突針のついた鎖を右手に! 投擲。太い針が容赦なく工藤の左肩に刺さる。 狂人でも血は紅い。表情こそ変わらないが、ダメージがない筈はない。 ここまで、なすがままにされている工藤。何かする気はないのか? 戌にはわからない。だから、彼女が倒れるまで攻め続けるしかない。単純だ。 水槽の天井に工藤は、傷ついた片腕で這い出る。足をつく。踏み込む。駆け出す! 動いたか! 接近は許さない方が良い。戌は刺突針を引き抜き、再び構える。 「アーーーーー、やっと顔が見れたゼ。やっかいな顔だア。顔が綺麗だろ。 人気取れんだろ。ヒヒヒ。票が入っちまうだろ……生き残れなく、なっちまうだろ。 おれ人気ねえからよオー。な?」 票? ブツブツと、彼女はわけのわからない事を呟く。いや……今の戌には わかってしまう。だが気にするもんか。絶対に、気にしてやるもんか!! 遠心力を乗せた鎖を放つ。工藤の右脚にヒットする。血液が流れる。 だが彼女の足は止まらない! 距離が近づく! 「なッ……お前、痛くないのかよ……!」 工藤は戌に抱きつく形で飛び込み、その場にひざまずいた。戌が一瞬焦る。 ――何をされる!? 工藤が顔を上げる。戌と目が合う。痛みは、やはりあったという事なのか? 彼女の顔は、涙に塗れていた。 「お願い……もう、許して……」 「え」 ――戌には、それが演技だと、すぐにわかった。本当にわかった。唐突すぎる。 なのに、一瞬動きが止まってしまった。 いざ女性の生の涙を前にして、即座にぶん殴れる男は決して多くはあるまい。 少年は殴れない方だった。 だから、その一瞬が命とりになった。 工藤のコートの袖から、ピンポン玉大のカプセルがこぼれ落ちる。 彼女はすぐに跳び離れた。床にカプセルが落ちる。戌の鼻がひくつく。 強化された「犬の獣人」の嗅覚でなければ気付かなかったかもしれない。この臭いは。 ……爆薬!! 戌は一瞬の経過を待たず、その球体を蹴り飛ばした。 中空で、爆音。爆発の衝撃が隣の水槽の壁面に穴を空け、水と小魚が床に流れた。 (あぶねえ……あぶねえーーーーー!) ドッ、と動悸が激しくなるのを戌は感じた。危なかった。危なかった……! 「ヒヒヒヒヒヒ!! なんだよ! ひっかからねえでやんの! 惜しいなァー!」 「こッのやろう……!」 傷だらけの女は、心底楽しそうにパチンと指を鳴らして地団太を踏んだ。 戌はムキになって左手の鎖を引いた。工藤の右腕はまだ捕らえられている。 「お?」 「面倒臭え……もう終わりにしてやるよ!」 さらに戌は空いた右手で、もう一つの鎖を後方に投げた。あさっての方角だ。 目の前の工藤とは無関係な方向である。……工藤とは。 「終わりにする……全部だ。お前もな」 「げッ」 戌の目が少年とは思えぬほど鋭く、冷徹なものに変わった。鼻が少し動く。 そこには、柱の影に潜んでいた内亜柄影法がいた。ずっと隙を窺っていたのだ。 しかし戌の鼻の前には無駄な事であった。彼はずっと気付いていた。 「マジかよ……!」 鎖が、虚を突かれた影法の足に巻きつく。彼も腕力では戌に及ばない。 足を引かれた影法はその場に倒れた。こうなっては抵抗もできない。 「ヒヒッヒヒ! 何だそれ! ウケる」 「ハッ……確かにこりゃ、ウケるな」 工藤に笑われ自嘲する彼の言葉に反応し、刃が目の前に生成される。 『ロジカルエッジ』。しかし言葉が弱いか? これでは鎖は断てない。 工藤は腕を、影法は足を引かれ……二人は同じ箇所へ引き寄せられる。 巨大水槽の、エサやりのための入り口に。水中へ叩き落すつもりだ。 「冗談じゃねえぜ……おらよっ!」 せめてもの抵抗に、影法は言葉の刃を戌に向け投擲。しかし戌がわずかに身体を ずらすと、刃はローブだけを貫き、そこで止まった。戌は刃を気にも留めず、 鎖を引く手を緩めない。水中にさえ落とせば終わりだ。何しろ、彼の能力は――。 最後にひときわ強く腕を引くと、捕らわれた二人が水面に投げ出される音が響く。 鎖が解かれ、戌と二人との繋がりがなくなる。 戌は前方に跳び、水槽の真上の空間にわずかの間滞空。その瞬間に、切り札を切った。 『ヒ ト ヒ ニ ヒ ト カ ミ』 落雷のトリガーが引かれた。直下の水中に雷が満ちればどうなるか、子供でもわかる。 3……2……1……絶望の三秒が過ぎる。泳いでの脱出も間に合わないだろう。 水中の二人は負け惜しみの捨て台詞すら言うことができない。万事休すか! 時がスローで流れる。バリバリバリ、と光の奔流が出現する。 戌が犬歯をむきだして笑う。工藤が沈んでいく。影法は水面を見上げている。 攻撃的な光の束が落ちてくる。その先端が水槽入口に触れんとする。 直前、雷がVの字に跳ね上がる。 電撃が主のもとへ返る。戌が異変に気付く。目を見開く。遅い。 獣人といえど、雷よりも迅くはない。反応すら間に合わない。 「……な……ッ……!?」 バリバリバリバリバリ!!! 太い太い雷線の軌道が少年を貫いた。肌を焦げ付かせ、膝から崩れる。 ジャラリと、保持していた鎖の束が力ない金属音を奏でた。少年に既に意識はなかった。 【現在4394字】 + + + + + 「ざまァねえな兄ちゃん。……まあ、ヤバかったよ」 ざば、と水槽から上がりながら、影法が言った。すべては彼の企みであった。 戌は明らかに攻め急いでいた。完全にフィクションの呪縛から逃れられていた わけではなかったのだろう。不安と焦燥が彼をかき立てていた。そこに隙があった。 「ありゃア『自虐的な』刃だからな。さぞかし電導率も高かったろうよ」 影法が戌に投げた言葉の刃。直前に口にした言葉は「ウケる」。 攻撃を吸い寄せるように「受ける」事に特化したナイフ。それが避雷針となった。 恐るべきは影法の頭脳であろうか。工藤が「ウケる」と口にしてからコンマ数秒で 弾けるようにそこに思い至り、実行に移した。 スラムで噂になっていた「雷を呼ぶ少年」についても職業柄、彼は勉強済みであった。 いわゆるスラム、無法地帯というものが影法は好きではない。逮捕も頭にあった。 「よかったな淫乱のねーちゃん、さっきいいモン見せてくれた礼……オイ?」 影法は振り返って工藤に声をかけようとしたが、彼女はまだ上がってきていなかった。 いやむしろ、水底に向かって下降してはいないか? 流石に怪我が重かったか? ――工藤に意識はあった。彼女はむしろ望んで水底の砂地へ向かっていた。 しばらく、砂地からチンアナゴが顔を出すのを待った。スカートをめくって待った。 だが警戒したチンアナゴは出ないし、工藤は肺活量が限界に達したのでやがて戻った。 「ゼェッ、ゼェッ。……ヒ、ヒヒ、ゼェゼェ」 「おう。バカじゃねえの」 全身びしょ濡れ、肌に張り付いたワンピースの花柄模様を透けさせながら、 ところどころ、致命的な流血を滲ませるボロボロの工藤に、影法はそう声をかけた。 ――勝ったかな、こりゃあ。慢心もなく、普通に彼はそう思った。 + + + + + 小説「アンノウンエージェント」 《最新》第57話『Face Death』より 私立探偵エンドウはテコンドーの達人である。こと動体視力には定評があり、 あらゆる攻撃を見切り、無効化すると言われる。そしてカウンターの回し蹴りを 放つのだ。さしもの紅蓮寺工藤も、あっという間に壁際に追い詰められる。 エンドウはハッキングの達人である。工藤の潜むこの隠れ家の在り処も筒抜けであった ようだ。正面入り口を蹴り飛ばして現れた彼を止める手段は工藤になかった。 壁を背にする工藤の顔面真横に、ドン、と蹴り足が止まる。彼女はビクリと震えた。 「ヒヒッヒ、おい何だよ……ちょっとチビっちゃったじゃねえかよ」 「じっとしていろ。最後に一度だけ、情けをかけてやる」 エンドウは料理の達人である。なんと彼はここで、手早く親子丼を振舞った! プルプルの鶏肉とトロットロの卵で極上の食感が演出されており、味のバランスも完璧。 ただ濃厚なだけでなく、深みと、透明な後味。味の隅々まで行き届いた気配り。 これが探偵エンドウの腕前だ――! 「ヒ、ヒヒッ、なんだコレ、おい美味ッ、あッ、ヒヒヒヒヒ!」 工藤は泣きながら親子丼をかき込んだ。彼女は二、三痙攣した。腰にくる美味さだ。 それをエンドウは無感情な目で見下ろしていたが、完食を見届けると、口を開いた。 「……では、終わりにしよう。お前とは無駄に多く戯れすぎた」 「ヒヒ……ヒ?」 「仕方ないんだ。お前も十分遊んだろう。依頼人は――お前も殺せと言っている」 工藤はしばらく理解できず、いつもの空の銃口を自らのこめかみに当てた。 エンドウは気にせずに無慈悲な銃口を向けた。こちらは弾が入っている。 ギャラ……ギャラギャラ……ギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラ 「ア? お前、何言って、おれが死ぬ? お前お前ンなコト、なあ」 ギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギ ャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャラギャ 工藤の焦りが表面化し、リボルバーを回す手がだんだんと動きを速めた。 眼は深く濁り、瞳は横長に膨張し、歯を食いしばる。全身が力んで震える。 「冗ッ談ッじゃ、おれは、おれはなあ、死ぬワケねえ、おれは、おれが」 彼女にもあったのだ。どんな怪我を負っても痛みを見せない狂人にも。死の恐怖が! 何の予備動作もなしに、工藤の体ががば、と動いた。 非人間的なその動きにエンドウの反応が一瞬遅れる。そして、そして―― ……BANG! BOMB! 交錯する二つの破壊音。 爆炎を背にエンドウは窓から飛び降りた。彼がアクションゲームの達人でなければ 今のは回避が遅れただろう。工藤の安否はわからない。 + + + + + そこまでを書き終えて、『彼女』はキーボードから手を離した。 エンドウは何だってできる。数年前の『彼女』の思い出のヒーローは、 今も脳内で美化され続けていた。 + + + + + 【現在6322字】 「殺す。お前を殺してやるよ」 内亜柄影法は言い切った。彼の前に刃が生成される。『殺意』の刃だ。 彼の持つ語彙で最強のナイフと言っていいだろう。相手は死ぬ。 この言葉が突き刺さるとき、容赦なく対象は絶命するのだ。 ナイフとしてはかなり重量があったが、彼のナイフ術でギリギリ扱える。 今の彼は、逃げる紅蓮寺工藤を追う立場だった。 水槽の上から、従業員用の細い通路へ。怪我をおして彼女は逃げた。 ナイフ術を主体とする影法と対するには、確かに距離が欲しかろう。自然だ。 「じゃあ、そろそろ決着つけようや――」 あの後、立ち上がり面と向かって、影法がそう告げた瞬間に工藤は駆け出した。 切り替えの早い事だ。追うと、彼女の呟きが影法にも聞こえてきた。 「死ぬ……死なねえ、おれは、おれはおれは、死ぬワケねえ。死ぬ」 もともと不安定な自我に致命的な怪我が加わり、ついに気でも触れたか。 だが彼女が死を恐れているらしいことは読み取れた。ならば、確実に勝つには これだろう。強い言葉は相手への威嚇にもなる。そうして影法は『死』を用意した。 「大丈夫だよな。試合が終われば死人でも元通りにしてくれるらしいしよ。 ……殺人にならねえよな? 今は口にするだけでも逮捕されっからな。 これくらいは許してくれよ」 試合の中継先にでも許しを請うようにボヤきながら、影法は追う先を見た。 床に、複数の球体が転がってくる。これは、先ほども見た――爆弾じゃねえか! 「うおわ! 危ねえ!!」 彼は慌てていくつかを蹴飛ばし、跳び離れて爆発圏外へ退いた。 バァン。バァンバァン。球体が爆ぜる。遠くの水槽や、目の前の床が破壊される。 「なるほど、簡単に近寄させちゃくれねえか……。ならよ」 彼は即座に一計を案じた。倒れた戌の側に屈みこみ、鎖の一本を拝借する。 そして先端に『殺す』ナイフを固く、くくりつけた。即席の鎖鎌。 ヒュンヒュンと、戌を見よう見まねで、手先で回して見せた。中々に器用だ。 「簡単にいかねえなら、ひと手間かけりゃあイイって話だよな」 爆発で穴の開いた床を飛び越え、距離を詰める。右脚が手負いの工藤はそこまで 遠くへは逃げられていない。影法も駆ける。鎖を振り回し、手放す。 ナイフが工藤へ向かう! 刃が届く直前で、工藤の足元で爆発が起きる。 爆風で鎖の軌道は逸れた。だが十分だ! 爆発の振動で工藤の足元もぐらつく。 その隙に、影法は一気に近づくことができた。鎖を手繰り寄せ、ナイフを握る。 直近から、影法は工藤の背中に『殺意』を、突き立てた。 「ジ・エンドだぜ淫乱ちゃん。オナニーの続きは帰ってから見してくれや」 返事はない。ある筈がない。 影法は息をつく。 「ヒ」 工藤が口を開く。 「ヒヒッ」 「何」 「ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ!!!」 振り返って工藤は、ナイフを掴む影法の腕を確保した。 彼女は意味ありげに……ニヤァ、と深い笑みを浮かべた。工藤は言った。 「いいよなァ」 「……何がだよ」 「ここじゃあよ……強いも弱いも、美しいも醜いも、生も死も関係ねェんだからよ」 紅蓮寺工藤は……「アンノウンエージェント」作中では死を恐れた狂人は、 今や死に臨む事に、何も感じてはいなかった。なぜか? この世界がフィクションだからである。これが読まれる物語だからである。 死んでも、物語は残るからである。読まれる限り……彼女は死なないからである。 「ここにあんのは、『面白いかどうか』それだけなんだからよ! ヒヒヒ!」 そうだ。読む価値があれば。面白くありさえすれば。何も怖いことなんかない。 だから彼女に『殺す』の言葉は届かなかった。届かない言葉など、何の意味もない。 「殺意そのもの」のナイフで彼女を殺すことはできない。 影法もそれを悟り、諦観めいた笑みを工藤へ向けた。 「卑怯なヤツめ……てめえ死にたくない、みてえな事言ってたじゃねえか」 「ア? そっちが勝手にそう取ったんじゃねエの? ヒヒヒヒ!」 賢い人間の思考のほうが、読み易い。そういう事だ。 『受ける』ナイフを発想したのは影法だが、発言を提供したのは工藤だった。 『殺す』ナイフを作ったのは影法だが、そうさせたのは工藤の呟きだった。 彼女は意図して、影法の言葉を誘導していた。 ごりっ、と工藤は、影法の額にいつもの銃口を押し付けた。実弾はない。 引き金が引かれる。撃鉄がリボルバーを打つ。銃声がした。 火薬が炸裂する。火薬だけは、セットされていた。爆音の振動が影法の脳を揺らす。 工藤は振り返る。中空をにらみ、思い出したように虚空に尋ねる。 「アー……そういや、今、何字?」 【現在8193字】 「…………………………………………………………あっ」 工藤は下を向いた。下腹部に違和感を感じる。その時! ヒュルヒュルと鎖が飛来する。分銅のついた鎖だ。どこから? 先ほどまでの戦場、水槽の上から。ぼろぼろのローブの少年が這いつくばって…… 「シロ姉……シロ姉……!!」 分銅は正確に工藤の頭部を狙っている。工藤にももはや体力はない。反応すらできない。 少年も最後のあがきだ。彼の目に意識はなかった。ただ、愛した姉への、 行き場のない感情だけがあった。鎖が迫る。工藤の下腹部があつくなる。床が濡れる。 工藤が、足を滑らせる。 狙いがずれた分銅はついに工藤の頭部を打つことはなかった。戌は再び気を失った。 影法は昏倒している。そして足をもつれさせた工藤も床に倒れ、意識を手放した。 果たして誰が勝ったのか? 意識を失った時間を正確に計測すれば判定可能だろうか。 しかし、皆さんおわかりであろう。真に勝敗を決めるのはそんな些末な事ではない。 勝者を決めるのは、そう。画面の前にいる――。 【了】 このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/support00/pages/124.html
歩兵攻撃 作成者:大車座(SS)、霧原涼(イラスト) 「こちら誘導部隊。敵性目標の誘導に成功。」 誘導部隊より連絡が入る。 その瞬間、部隊全体の空気が張り詰める。 東堂 悠司「攻撃準備。」 部隊全体が攻撃態勢に入る。 敵性目標が誘導地点に入るまであとわずか。 ウーリー「今までやられた分を返してやる……。」 霧原 涼「そうです、藩国の力を見せてやる。」 芥辺境藩国は一度自国をなすがままに蹂躙されたことを忘れていなかった。 世界は違うが忘れていなかった。 しかし今、敵は目の前に来る。 ついに一矢報いることができるのである。 部隊は意気軒昂、士気は十分である。 松林ぼたん「誘導部隊および敵性目標、センサーで確認しました!」 誘導地点に誘導部隊と敵が近づいてくる。 東堂 悠司「目標が誘導地点に到着するまで、後5秒!!」 常世 知行「総員構え。」 部隊全員が構える。 「4」 撃鉄を起こす。 「3」 誘導部隊が誘導地点を通り過ぎていく。 「2」 トリガーに手をかける。 「1」 目標が誘導地点に入った。 東堂 悠司「撃て!!」 大量の銃弾が放たれ、轟音が鳴り響いた。 #ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 http //s00.sakura.ne.jp/support/gallup/kadai50/photo/1173527799.jpg コトラ一斉砲撃 作成者:小鳥遊(SS)、那限逢真・三影(イラスト) 大 車座「目標確認、おいでなすったみたいだな」 荒ポンはレーダーに映った敵影の姿を確認して、上唇を薄くなめた。 得物を前にした獣のような仕草だが、声の末尾がかすかに震えている。怖い。 多分この怖さは一生消えないのだろうと思いながら、荒ポンは照準を敵へと合わせた。 八岐 颱梦『こちら八岐です、こちらも目標を確認、いつでも撃てます』 通信機から聞こえてくる声。楽しそうだった。 くそったれ、この戦争狂め、と口の中でだけ呟く。 自分がこんなに怖い目にあっているというのに、この余裕は何だ。 荒ポン「うるせえぞ、通信でそんな大声出すんじゃねえ」 いらつきを隠さず声に混じらせるが、帰ってくるのは可笑しそうな、楽しそうな声。 八岐『なんですの荒ポン、あなた声が震えてますよ。もしかしえて怖いんですか?』 荒ポン「黙ってろ。俺はお前と違ってまともな人種なんだよ。怖くて当たり前だろうが」 八岐『はん、よく言うわ。いつからここは臆病のことをマトモって呼ぶようになったのかしら?』 荒ポン「安心しろ。少なくともお前みたいなアホがマトモと呼ばないことだけは確かだ」 大 車座「おしゃべりはそこまでだ、来たぞ!」 そんな無駄な会話を続けている内に、震えは止まっていた。 クソッタレめ、こいつといるとマトモな恐怖心まで狂ってきやがる。 そんな事を考えながら、口の端を引き上げる。 大 車座「コトラ部隊、三連射撃を行う。 ――撃てっ!!」 指揮官からの通信が届いて、荒ポンは引き金を引いた。 僅かなタイムラグもなく、八岐の機体も砲撃を開始する。 #ref error :画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 http //s00.sakura.ne.jp/support/gallup/kadai50/photo/1173536874.jpg
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/112.html
第一回戦【サバンナ】SSその1 サバンナのど真ん中で待機していたゾルテリアは戦闘許可のアナウンスが 流れたのを確認と共にレイピアを抜き放ち高らかに名乗りを上げる。 「…、…………」 「…?」 異常に気づき、ゾルテリアは首を傾げる。声が出ないのだ。 いや、正確には自分の声が耳に届かなかったと言うべきか。 我が名はゾルテリアうんぬんかんぬんと女騎士らしく決めたのに、 その声が自分に聞こえていない。 「…!」 ゾルテリアは自分の顔の前に浮いているシャボン玉を発見し、少し安堵する。 未知の能力やサバンナの風土により自分の耳か喉がおかしくなったのでは無いと 知ったからだ。 一回戦のゾルテリアの敵の一人である偽名探偵こまねの能力『音玉』、 能力範囲内の音をシャボン玉に変えてしまう力によってゾルテリアの名乗りは このシャボン玉へと変換されたのだろう。 試しに叫んでみると、口の手前辺りから新たなシャボン玉が出た。 「!」再び叫ぶとシャボン玉。 「!」またもや叫ぶとシャボン玉。 「!」「!」「!」「!」「!」叫べば増えるよシャボン玉。 「~!」「~~!」ゾルテリアは楽しくなってきた。 娯楽の無い森で育ったゾルテリアは年甲斐も無く童心に帰ってシャボン玉を作り続ける。 自分が一度イクまで無敵だからって油断しすぎである。 これが敵の武器になる可能性もまだ否定できないのに。 ふとゾルテリアは思った、このシャボン玉頑丈過ぎないかと。 普通のシャボン玉ならばとっくに割れていい時間が経過したのに、 ゾルテリアの周囲のそれらは最初の一つも未だ自分の前に漂い続けていた。 一番近くのシャボン玉を手に取り指でつついても風船の様に凹むだけで割れない。 ならばとレイピアで少し力を込めて突く。 「私は本当は女のフリしたおっさんなのーーーーーーオカマッ!!!!」 「!!!」 シャボン玉増やしている最中に叫んでいたゾルテリアの声の一つが響きわたる。 慌ててゾルテリアは訂正の言葉を叫び、そして出来たシャボン玉を割る。 「さっきのは冗談だから本気にしないで!私は女よ、見ればわかるでしょ!」 シャボン玉を割り言葉を伝えると共に奇乳を突き出し、 自分を今偵察しているかもしれない奴らと観客にアピールする。 それだけでは足りないと思ったのか、元々そういう性癖なのか、 ゾルテリアはアーマーを脱ぎ、タイツだけの姿になりさらに女性的な肉体をアピールした。 「ほら…皆さん見てください。この黒タイツの上からでも分かるバスト…、 そして食い込んだ股の切れ込み…正真正銘の女の証です…」 さらにタイツをずらし、M字開脚で生チチと生割れ目を披露していく。 そんなどう見ても女騎士ではなくただの痴女と化しているゾルテリアを 数十メートル先の茂みから覗く男の目があった。 (命がかかっている戦場で何をやってるんだアイツは…) 偽原光義、元魔人公安。今回のゾルテリアの対戦相手の一人である。 彼はサバンナのど真ん中で隠れもせず鎧を脱ぎだしたゾルテリアを とても理解する事が出来なかった。 (無敵の防御を自慢していたが…その慢心は俺が終わらせてやろう) 人間は理解の及ばない存在には恐怖し、思考と行動を放棄してしまう。 だが、光義は戸惑いはしたが怯みはしなかった。 あの恐怖、家族と自分を失ったあの体験と比べればエルフの脱衣INサバンナなど なんぼのものか。 (勝負開始から出現したシャボン玉はもう一人の敵、探偵とか言っていた アイツの能力だろう。こちらも何を狙っているのかはわからんが、 『場所が分かっている以上は素人一人いつでも倒せる』) 自分の手元を確認し、光義はほくそ笑む。腐っても元魔人公安。 光義は偽探偵などと名乗る少女がどこに隠れ、何を狙っているかも見当が付いていた。 音のシャボン化による無音状態を作り隠れ、彼と女騎士がぶつかり合う様に 仕向けたのだろう。 (ククク、ではそのシャボンは俺も利用させてもらうぞ) 光義は茂みから顔を出しゾルテリアの動向を確認する。 ストリップショーに飽きたのかタイツを着込み、彼女は再び目の前のシャボン玉を どうしようか悩んでいた。そして、シャボン玉は太陽の光を反射し、不鮮明にだが 周囲の風景を映し出している。そう、今ゾルテリアは興味を持って 映像媒体を覗き込んでいた。 (まさかこんなに簡単に条件を満たしてくれるとはな) 光義はゾルテリアに向かって思念を飛ばす。 (ファントムルージュ!) 光義の魔人能力『ファントムルージュ・オンデマンド』。 対象が覗き込む映像をファントムルージュに置き換えて全内容を一瞬で体感させる。 相手は死ぬ。 シャボン玉にツンツン頭の少年が出現し、直後ゾルテリアの表情はアヘ顔に歪む。 「………!」 口から喘ぎ声と思われる大量のシャボン玉を吐きながらゾルテリアはオーガズムへと誘われていく。 その場に倒れ込み、身体を震わせながらタイツを脱ぎ捨て全裸になる。乳首をピンピンに立たせながら。 「ー!ー!…!…!ー!…!ー!」 口からヨダレとシャボン玉を吐き続け痙攣していたが、その痙攣は 次第にゆっくりとしたものになっていき、最後にはシャボン玉が口から 出なくなると共に震えも収まった。 そしてゾルテリアは…ゆっくりと起き上がって来た。 顔は赤みを帯び、乳首はビンビンでアソコはヌレヌレ。 だがそのボディラインに変化は見られない。 性的ダメージはけして小さくはないが致命傷には至らなかった。 「ッッッン、効いたぁ~。でも、まっこんなモノかしらね」 勝負開始前、大会運営者から光義の能力に関係してファントムルージュについての 知識を聞かされた時、他の参加者がいかにそれを食らわないようにするかという考る中、 ゾルテリアは自分なら耐えられるのではないかと真逆の発想を得ていた。 自分なら耐えられる、その根拠は二つ。 一つ、関西の映画館で視聴されたファントムルージュは家族連れを中心に 大規模な被害を発生させた。即ち全年齢対象作品!性属性からは程遠い攻撃となる以上、 この攻撃もゾルテリアに与えるダメ-ジは大幅に減少させられる。 二つ、ゾルテリアはこの世界の住民ではない。ファントムルージュが恐るべき 呪いとなった一因には元になった漫画のそれまでの知名度から来る期待があった。 ファントムルージュ・クライシスとの災害規模比較でたまに語られる ミルキーショックにおいても、あれだけの悲劇となったのは最終回までの 視聴者の熱狂あってこそだ。 呪術とは仕手と受け手の感性が共振した時にこそ最大の力を発揮する。 異世界人、しかも山奥暮らしで映画という表現手法自体を知識としてしか知らない ゾルテリアの精神は無知故の防御壁を得たのだ。 「馬鹿なっ、ファントムルージュの映像を見て耐えただと!」 ガササッ! 茂みが音を立てるのも気にする事も無く、光義は驚き叫ぶ。 今の彼にとってファントムルージュが通用しないというのはそれ程の事態なのだ。 最大攻撃が効かなかったという戦術的ピンチもさることながら、最早光義にとって ファントムルージュとは己の運命を破壊した忌むべき存在であると共に アイデンティティでもあった。 「そこね、見つけたわ。元女騎士ゾルテリア、いざ参る!」 「し、しまっ…」 鎧を着直す時間を惜しんだのか、全裸にブーツ右手にシルバーレイピアという 海外AVにありそうな格好でゾルテリアは光義の隠れていた茂みに向かってくる。 シャボン玉による辺り一帯の消音効果はいつの間にか無くなっていた。 レイピアを構え突撃するゾルテリアを相手に光義はナイフ術で対応する。 かつて公安最強とも言われたナイフ術はゾルテリアのレイピア術を上回り、 常人ならば即死の斬撃を首に心臓に脳に与えていく。 だが、ゾルテリア死なず。ZTM未だ健在! 性属性皆無のナイフ攻撃など一回の致命傷につきオッパイ一揉みにも 満たない事はキャラ紹介に書かれている通り! ナイフの刃はことごとくゾルテリアの皮膚の上を滑っていく。 そして、最初は光義のナイフ技術に圧倒されかすりもしなかったレイピアが 徐々に命中し始める。 「ぐうっ、昔の様にはいかないか…」 退職後、訓練もせず最悪としか言いようがない最活習慣を送ってきた光義。 心の支えになっていたファントムルージュが敗れた今、不摂生によるスタミナ不足により ナイフ捌きは徐々に衰えていった。だが、劣勢の原因はそれだけではない。 光義とは逆にゾルテリアのレイピアは打ち合う度にその鋭さが増していた。 「私相当なまっていたみたいね。貴方が丁度いい相手で良かったわ」 ハ゜ハ゜ハ゜ハ゜ハ゜ハ゜ハ゜ーン(レベルアップのファンファーレ) ゾルテリア 女騎士 レベル4→5 HP(エッチポイント)37→38 力13 魔力6 素早さ14→15 技10→11守備力8 魔法防御3 運8→9 第一部で育てたキャラが第二部で何故か弱体化していたのが元のレベルに 近づくが如く戦いの中ゾルテリアは成長していた。 ブランクがあるという点では光義も同じなのだが、いかんせん条件がダンチだ。 動物性タンパン質皆無の肉体で昔の動きは長時間出来ない光義。 その能力によりゲームの如く「戦い方は死んで覚える」が可能なゾルテリア。 逆転の為には性属性の攻撃が必要。だが、家族を想い働き家族を想い狂った光義は 勝利の為に妻意外の女を抱くなど選択出来るはずも無かった。 「これで終わりよ!闇に囚われた哀れな人間よ、我がシルバーレイピアにて眠るがいい!」 「ぐわあああああ!!!!!!」 シルバーレイピアが光義の胸に突き立てられる。ファントムルージュ視聴を続けた 光義の肉体は人の姿を保ってはいるものの最早異形のモノに近い存在。 こうかはばつぐんだ! 「う、ぐうう!俺は…まだ…」 崩れ落ちそうな身体を必死に繋ぎ止め立ち続ける光義。 そこに最後の一撃を加えたのはゾルテリアでは無かった。 「パオー!!!!!!!!!!!!!」 「…えっ?」 「…なんっ?」 ドッコーン!パオー来訪者! 決着をつく直前に突然現れた巨体が二人をはねとばした! サバンナ名物ゾウ、特徴:でかい、つよい。はながちんちんににてる。 「はうぅーん!」 ゾウに吹っ飛ばされたゾルテリアの肉体に快楽の波が押し寄せる! ゾウのお鼻はチンチンのメタファー、僅かながら性属性を帯びている。 そして防御手段すら無く既に限界を迎えていた光義はこの一撃で完全に終わってしまった。 地面に強く叩きつけられ、手足があらぬ方に曲がっている。 薄れ行く意識の中光義は思った。これで良かったのかもしれない、ファントムルージュを 世界に発信して全てを滅ぼしてもそれで家族が喜ぶはずもないと。 【偽原光義、意識喪失後戦闘不能判定を受け脱落。ファントムルージュに こだわりすぎて本来のスタイルを失っていた事が彼の敗因だった。 だが奥義が敗れた事により彼の呪いは終わりを遂げる。 憑き物が落ちた彼は今までの行為を悔やみ、大会の終了後家族の墓参りと 再就職を心に誓う。】 「よ~し、ここまでは想定通りだよ~。厄介なおっさんを女騎士さんに排除してもらったし 後はこのままゴリ押せば一回戦は突破出来そうだね~」 ゾルテリアの今立っている位置から離れた茂み、伏せた状態のままで偽名探偵こまねは 気づかれない様に小さく呟き小さくガッツポーズした。 試合開始と共に戦闘領域全部を能力で無音化した目的は自身が隠れ一旦狙われなくする事。 ここまでは光義の推察通りだがその先の策が存在した。 突然その場の音が消えさりシャボン玉が出現すれば、原理を聞いていたゾルテリアですら困惑した。 ならば何も知らない野生の動物ならばどうなるか? 「サーカスでバイトした時に教えてもらった猛獣の知識とあたしの声マネ技術~、 そんでもって音玉~、この三つの力が一つになれば~」 ザッ!ザッ!ザッ!ザッ!ザッ! 「な、何なのよ!この密集率は!いつの間にこんなに猛獣が!」 ゾルテリアに向かって次々とサバンナの猛獣が迫ってくる。 こまねの出した音に時には驚かされ、時には誘惑されここまで誘導されてきた奴らだ。 サバンナの戦闘領域は1キロメートル、それはこまねが負担無しに音玉を精密に 操作出来る範囲と一致する。光義とゾルテリアが接触し戦闘している間、巧みに無音のエリアと そうで無いエリアを切り替え、二人に気づかれない様に猛獣の包囲を敷いていたのだ。 「そんじゃ、ま、いーっつしょう~た~いむ~」 猛獣達の尻に向かって複数のシャボンを飛ばし、それを一度に破裂させる。 パーン!ズギューン!ドカーン!ズガガガガガ! 古今東西の重火器の発砲音(無論、こまねの声マネ)が響き、猛獣達はパニックと共に前方に全力で駆け出す! そう、ゾルテリアに向かって! 「ガオオオオー!」 「こんなもの!」 サバンナ名物ライオン、特徴:きばとつめがつよい。 だがゾルテリアは冷静に受け止める!単純物理は平気だ! 「ウキキー!」 「くっ…いやん!」 サバンナ名物チンパンジー、特徴:にんげんについで、こづくりだいすき。 エロ猿という言葉の語源とも言われるチンパンジーの爪がゾルテリアの性感帯を刺激する。 「キシャー!」 「これは食らったら不味い!」 サバンナ名物大蛇、特徴:からみつきしめつける。せいりょくどりんくのげんりょう。 高い性属性と攻撃力を併せ持つ一撃はゾルテリアへのフィニッシャーとなりうる。全力を持って避ける。 「じょうじ!」 「あ、何か踏んづけた」 サバンナ名物ゴキブリ、特徴:どんなとこにもいる。きらわれものだが、がいはすくない。 大蛇をよけた足でゾルテリアはゴキブリを踏み潰した!ノーダメージ!ゴキは即死! 「全裸でオッパイ大きなおねーさんなのだー!」 「いやー!こないで!」 サバンナ名物ジャングルの王者Tちゃん、特徴:きんたまのかわでそらがとべる。 サバンナ生まれのTちゃんはガイド業を営みながらこの辺りの猛獣を守る管理人だ! サバンナ生まれって凄い、鬼嫁に引きずられて退場するTちゃんを見て改めてそう思った。 「わーお、もっこりギャルみーっけ!」 「もう勘弁してー!」 サバンナ名物シティーハンターRちゃん、特徴:かのじょがいきてたりしんでたりする。 シティーハンターのRちゃんはTちゃんともっこり王の座を争うライバルだ! ゾルテリアはお約束に従い、近くにあった物でRちゃんの頭をどついて成敗! 「くっ、いちいち相手してられないわ!操ってる偽探偵さんを見つけないと!」 ゾルテリアはケツまくって逃走!だがサバンナの猛獣の一部は人間のダッシュと 互角以上のスピード持ちだ!ハイエナが、シマウマが、チーターが逃げるゾルテリアに追撃する。 ザクッ!ガブッ!パカラッ! 「むほおおおおお!らめぇ!チンコには絶対に負けないっ…でも感じちゃう!」 額に汗を浮かべ、今まで以上にハスキーな喘ぎ声を上げるゾルテリア。 常人なら即死級の攻撃十数回、ときどき性属性攻撃も交えられ流石に限界が近づいていた。 割れ目がクパァと花開き、男のモノを受け止めようとするかの様に ヒクッヒクッと女性器全体が僅かに脈動している。陰核は乳首と同じぐらいにまで勃起し、 膣の奥からは微かにイカ臭い男の性の臭いが漂ってくる。 女騎士という清楚そうな職を名乗ってはいるが、男のチンコを数え切れない程 股間の穴から出入りさせて来たのだという事実が漏れ出していた。 最早これ以上食らっては不味い所までゾルテリアのHP(エッチポイント)は削られていた。 「というか…1キロ四方のサバンナに隠れた少女なんて走り回っても見つからないわよ! こんな事ならファントムルージュをワザと喰らうなんてマネしなければ良かった。 …そう言えばこれ何かしら」 ゾルテリアは左手に抱えたままの物質に気づいた。 シティハンターのRちゃんの頭をしばき倒す為に拾った黒い板状の物質。 それはどう見てもこのサバンナの自然物ではない。 側面に突起物があり、それをいじっていると板はそこから開き、無数の文字が刻まれた デコボコした面とサバンナの風景が映されたガラス状の面が現れる。 各選手のプロローグSSをちゃんと読んでる読者の皆さんはもうお気づきだろう。 ゾルテリアが拾ったこの板状の物質の正体、正解は越後製菓! ではなく光義が持ち込んだノートPCである。 生前(死んでないです)こまねの隠れた場所など分かっていると心の中で豪語していた光義。 その自信が確かならこのPCにこまね攻略のヒントがあるかも知れないのだ、 気づけるかゾルテリア! 行け女騎士ゾルテリア!こまねによって無残に倒された光義の仇討ちだ! 光義の肉体と精神のダメージの90%はゾルテリアによるものだけど! 「これ…何に使う機械なのかしら。そもそも壊れてるじゃない」 中にデータがあるとしたらゾルテリアは気づけるのか、それ以前の問題だった。 彼女にはパソコン知識が皆無、さらに開いたノートPCは液晶がひび割れて 画面はフリーズしており、キーボードの三分の一のボタンが衝撃でバラバラになっていた。 ゾルテリアにとってこのノートPCは一枚の絵が映された板でしかなかった。 ゾルテリアはその絵を暫く眺めていた後、ノートPCを戻通りに畳み、 もういらないとばかりに全力で投げ捨てた。 ノートPCは弧を描き40メートル程前方の茂みに刺さる。 と、同時にゾルテリアは茂みに向かってダッシュ! 茂みからいくつかのシャボン玉が出た直後、頭を押さえてパーカーの少女が 飛び出してきたのをゾルテリアは足にタックルして捕まえた。 「で、続ける?」 「こうさん~」 【偽名探偵こまね、直接戦闘では元プロ二名に勝てないと悟り猛獣を操作して 有利に戦いを進めるものの、後一歩で居場所に気づかれ捕縛される。 その後あっさり観念してギブアップを選択した。だが…】 「外からじゃ見えない様に工夫してたのになんで分かったの~」 ノートPCが直撃した頭をさすりながらこまねは半泣きの顔で問う。 「まさかとは思ったけど、本当にその場所で合ってたのね」 ゾルテリアは正解した事に心底驚いている。 「う~、一体どういう事なんだよぉ~」 「あなたの隠れ場所を発見したのは私じゃあないの。 もう一人の参加者が持ってきていたその板に答えがあった、んだと思う。勘だけど」 こまねが開いた状態で転がるノートPCに目をやると、このサバンナの 映像画面でフリーズしていた。 「これって丁度ここのストリートビューカメラの…そうか~、大会の観戦者がいる以上、 この試合場の映像もどっからか持ってこれる訳だねぇ~」 「ゴメン、あなたが何言ってるのか、あの男が何を企んでたのか全然分からないんだけど。 私はこの絵の風景とあなたの隠れていた茂みの草の角度が違っていたからもしかしたらって思って」 「これはねぇ~、試合前のこの会場をカメラで映した~」 「かめら?えーっと風景を映すアレ?」 「そうそう~、だからねぇ~、あたしは~自分の姿が上手く隠れる様に草を持ち上げて~、 その下に潜ってたんだけどぉ~、その映像は~勝負前の風景なんだよねぇ~」 ゾルテリアはようやく理解する事が出来た。このノートPCに映されている試合前の サバンナの風景とゾルテリアの目に映ったこまねの隠れた後の風景。 単体で見れば見事に違和感を消しており、そこに人が居る事は間近に行き 茂みに頭を突っ込むまで気付く事は出来ないが、PCの画面と比較すれば、 隠れた箇所の草の角度が全く別のものになっている事が分かる。 そういう事なのだ。 「ところで話は変わるんだけどぉ~、ゾルさんちょっとお耳拝借~」 「あら、何かしら?」 こまねはゾルテリアの耳元で他の人物には聞こえないように小声で語りかける。 「ソルさんって本当は…だよねぇ~」 「ぎく、な、何を言ってるのかしら」 「あたしは声の専門家で名探偵だからわかっちゃったんだよぉ~、 ゾルさんの声色、ダメージを受けた時の反応、観察してた間ず~っと違和感 感じてたんだよぉ~。話は変わるけどぉ~、異世界人のゾルさんには 10億円なんて必要無いよねぇ~」 ぐぬぬと顔を歪ませ、不本意ながらも、こまねの提案を飲むしかないゾルテリア。 確かに異世界人の自分が10億貰っても仕方がないが、そこは運営側が気を利かせて 代替品をくれるはずだ。なので正直こまねの提案は酷いにも程がある。 だが、ルールの穴を付いてまで隠し続けているゾルテリアの秘密は今漏れる訳には いかなかったのだ。 【エルフの元女騎士ゾルテリア、ファントムルージュ・オンデマンドをあえて受け これを打ち破り、呪いによって変質した肉体をシルバーレイピアで突く事で 偽原光義を救済。偽探偵こまねの猛獣操作に苦戦しつつも辛うじて勝利し一回戦を 突破する。だが、こまねに何らかの弱みを握られ優勝した場合賞金の大部分を 譲る約束をしてしまう】 サバンナの戦い・完 このページのトップに戻る|トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/dragonica/pages/46.html
本日 - 人、合計 - 人、昨日 - 人、更新日2013-06-18 SS広場 ※特に決まりはないですが、楽しかった思い出の記録として自由に残して行って下さい。 奇跡がおきました 忍者集合! ナニコ ノハイチ ナニコレ アビスの兜保管庫 こっち見んなwwwww 超サイヤ人!!ひよ!! どうでもいいバグ? プレッシャー・・・ぁっぁぁあああ 集合写真! 3600 ソードダンス おんぶ たまにあるよね! なにこれ? POTが倉庫を圧迫している。 浮かび上がる・・・ ドラゴンマスター カーディガン・・・ 詐欺・・・その後・・・ パリィ 詐欺 ソウル倉庫 サンカで散歩 バトルスクエア ようやくAF ヤンキーウッディ corpse:ヤックルな日々 ピナ:アイテムの消費欄 ○/○ 会議 4/3 ダンス練習ミッション 奇跡がおきました イベントの景品で合成したらできちゃった((((( ´艸`)byブルタン 名前 コメント 忍者集合! ニンニン!HPのトップにも貼ってしまいますじぇ! 名前 コメント ナニコ ノハイチ 色は 赤:ガイア 黒:ブラックホール 黄:ライトニング 青:ストーム 41で乙りましたお・・・ 名前 コメント ナニコレ 誰かが死んでた時の画像です(・ω・`) ぇぇ、よく分かりません。 見たことあるじぇ!BSで・・ -- ゼロ (2010-10-17 18 52 54) あるのか・・・ -- ピナ (2010-10-17 20 28 25) じいちゃんもBSで見たよー -- じいちゃん (2010-10-18 01 22 58) 名前 コメント アビスの兜保管庫 イベントの時にLv63以上の持ってない方に配布しようとおもいます。 あ、うん・・・怖いよ・・・ -- ゼロ (2010-10-02 21 49 14) (`ェ´)ピャー -- ピナ (2010-10-03 23 44 17) 名前 コメント こっち見んなwwwww ゴブリン:アッーーーー 名前 コメント 超サイヤ人!!ひよ!! ま、まぶしっ 名前 コメント どうでもいいバグ? #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (max?.JPG) レグノF1開始したら死んだ扱いされて外にだされてこの状態 名前 コメント プレッシャー・・・ぁっぁぁあああ プレッシャー検証してみたwうん。ネタです。 名前 コメント 集合写真! 9月11日に集まって撮った集合写真ですw V字型のをHPTOPに貼っておきました(。・ω・)b 写っていないのは虚しいが、真ん中のアビスが怖い壁||∇≦)))ノ彡☆ キャハハ!!バンバンッ!! -- ージェラールー (2010-09-12 17 36 53) 名前 コメント 3600 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ヤックル.JPG) ヤックル3600本です。 (全部なんとなく買ったもの) 金庫の半分がこれで潰されている・・・ ソロだとPOT使わないんだよね・・・ 名前 コメント ソードダンス 意外とこの差大きいかも・・・ 1と5の距離はわっか2個分違うみたい・・・ちょっと取るタイミングとかで正確じゃないけどw -- ocys (2010-09-06 17 07 05) 今まであるようでなかった画像で分かりやすいw -- ロズン (2010-09-09 18 26 41) あえてゆおう、字WWWWWWWWWWW -- z (2010-09-10 23 10 32) ガーガー見るの久しぶりだな・・・ -- ピナ (2010-09-11 00 01 17) 名前 コメント おんぶ NPCのメイドちゃんをおんぶしました♪ メンバー紹介欄で俺の紹介のとこを希望sにのっとられた・・・ちきしょーーーー -- 盗のり賊 (2010-09-05 16 55 55) 名前 コメント たまにあるよね! ジャンプ台の上で空中攻撃とかすればできるよね! 名前 コメント なにこれ? テスト投稿してみた。 邪魔だったら消していいよ! きっとデータベースバグだろうけど・・・ 多分、プログラム自体が表示されてるのかと -- ピナ (2010-08-31 19 08 40) 名前 コメント POTが倉庫を圧迫している。 溜めに溜めまくってた・・・ Σ(・ω・`) -- ピナ (2010-08-29 21 42 04) 名前 コメント 浮かび上がる・・・ スパークロック連打してたら・・・ 名前 コメント ドラゴンマスター #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ドラゴンマスター.jpg) まだ、優勝してないんですが? 名前 コメント カーディガン・・・ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (マント1.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (マント2.jpg) ぁ、制作に協力してくれた方~どもですorz 一応クリ率クリダメの良OPにはなりましたとです(・ω・`) -- ピナ (2010-08-13 07 11 23) 作ったのか!! オメット(o´・ω・`)σ)Д`)プニョプニョ -- OoゼロoO (2010-08-14 10 44 36) どもん♪ -- ピナ (2010-08-14 14 26 07) 名前 コメント 詐欺・・・その後・・・ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (なんという.jpg) ビキッ(・ω・`#) 名前 コメント パリィ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (パリィ.jpg) ( ´_ゝ`)y-~~ どんだけ防御でるのw -- おちゃ (2010-08-11 13 08 05) どっちもやってるけど、それなりに防御は出るね ただ、廃課金には全く通じないorz -- ピナ (2010-08-12 02 30 43) 名前 コメント 詐欺 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (m9.jpg) #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (m92.jpg) m9 byピナ 名前 コメント ソウル倉庫 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ソウル.jpg) まるやん、集めすぎだよ・・・ byピナ 名前 コメント サンカで散歩 なんか下のほう見てたら、こんなのありました たぶん、Qさんだな・・・ byピナ ウサギが可愛い(○ ω ○) -- ピナ (2010-08-04 06 07 14) 載せ方わかんなくて挫折したみたいです -- z (2010-08-11 11 09 43) 名前 コメント バトルスクエア #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (BSQ.jpg) がんばってみたんです・・・ ( ´_ゝ`)フッ・・・まだまだだな・・・ エンちゃんの話しだとGVGで90近く狩った人がいたとかなんとか -- ピナ (2010-08-04 06 08 12) 90ってwもっと・・・もっと課金すれば・・・手が・・・とど・・・そこまでできません。 -- おちゃ (2010-08-04 15 24 38) 名前 コメント ようやくAF ようやくAFになったよ! やったよ!シェニ!! レジェンドはまだかー -- こぷ (2010-07-27 00 08 57) おぉ、やったぬー!…魔王戦に間に合わなかったのが悔やまれるw -- シェニ (2010-07-27 00 18 12) AF行くまでで破産しかけたから、レジェは経済的理由で、やだ -- ピナ (2010-07-27 21 08 13) だぬ( ´▽`) まぁいいよw -- ピナ (2010-07-27 21 10 53) パリィのLVを9にしたら、すごい当たらなくなったとですwwww -- ピナ (2010-07-29 00 07 46) おっと、しるます -- ピナ (2010-07-29 07 40 23) 名前 コメント ヤンキーウッディ 名前 コメント corpse:ヤックルな日々 すごいな、数が半端無い -- ドラゴール (2010-07-10 12 05 48) 名前 コメント ピナ:アイテムの消費欄 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ピナアイテムインベントリ.JPG) ふふ、今の私のアイテムのインベントリ欄だお(・ω・`) なんじゃそれーーー -- ドラゴール (2010-07-10 12 04 58) おま、スクロールどこにそんな山のようにとおもってたらそういうことかw -- シェニ (2010-07-11 00 29 17) うん、そういうことだ(≧ω≦) -- ピナ (2010-07-11 06 28 48) 拡張しすぎw -- maru (2010-07-11 22 57 02) しかしまだ!後2回拡張出来る!(・ω・`) -- ピナ (2010-07-13 07 11 22) 名前 コメント #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (無題.JPG) 4連休暇人のスクェア絶好調記録 ジョーカーいいよジョーカー -- ぜっか (2010-06-02 21 57 15) すごいな~σ(^^;)ならキル数とデス数逆だな~ -- ドラゴール (2010-06-07 10 56 24) 名前 コメント ○/○ 会議 議長は僕ですよっ(`ε´♯)ブーブー! -- Q (2010-04-05 02 03 48) 今度は遅刻したらだめですよ -- ドラゴール (2010-04-05 07 39 42) 議長席はいただいたぜキリッ -- ぜ (2010-04-05 08 18 03) 名前 コメント 4/3 ダンス練習ミッション なんかすごいウィンクがヘタな子がいる -- Q (2010-04-03 15 18 24) 皆であわせたいなー -- ぜ (2010-04-05 10 57 49) 名前 コメント Copyright ©2009-2010 一口茶屋 All Rights Reserved. Copyright c 2009 Barunson Interactive Co., Ltd. All Rights Reserved. Copyright c 2009 NEXON Co., Ltd. All Rights Reserved.
https://w.atwiki.jp/lakcy/pages/97.html
こちらはハルヒのSS。 正直言って、こっちは短すぎます(滅 SON団 世界を大いに盛り上げる長門有希の団。どーです、これ(帰れ キョンの憂鬱 しばらくDドライヴに眠っていたSS。記念すべき100番目の物だそうな。 正直、Dドライヴが何かは知りませんw(帰れ その2は近日中・・・ 佐々木と街歩き 佐々木ファン必見(?)の小説!結構な力作です。
https://w.atwiki.jp/gazouwrestler2/pages/148.html
SS置き場 小ネタ、ショートストーリー、スクリーンショットなどご自由に
https://w.atwiki.jp/sakuratubasahakusho/pages/15.html
SRC学園関係 たかみーと霧崎さん
https://w.atwiki.jp/dangerousss3/pages/125.html
第一回戦【海水浴場】SSその3 ザ・キングオブトワイライト試合会場から遠く離れた、とある島。 眼前に広がる青い海原。 見渡す限りの白い砂浜。 照りつける常夏の太陽。 珊瑚礁の海に浮かぶ、半径1kmに満たない南国の楽園。 そこが、戦場となる。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 砂浜から少し離れた、海の家内部。 木製のゆったりした小屋に、魔人ヤクザ二人組はいた。 「……んー、とりあえず地の利は俺にありー、ってとこスかね」 「アホウ、気を緩めるな」 砂地迷彩柄のアロハシャツを着た青年・夜魔口砂男の楽観的な考えを、 身長15cmの兄貴分・夜魔口赤帽が咎める。 「わーかってますって。……つっても、相手はマッチョに探偵。 ……勝てると思うんスけどね」 溜息をつきながら、手にしている瓶の蓋を開け、内容物を飲み干す砂男。 『紅い水』――飲んだ者の肉体を強化する効果を持つ液体である。 「……っかー、毎度のことながら効きますネ、これ」 「効いとるうちに動けよ、戦いながら飲ます余裕はないぞ」 「わかってますって…… つっても、出来るなら海水浴くらいしたいトコですがねー」 「ならさっさとあの筋肉ダルマと探偵の小娘をシバいて来い」 「へいへい……っと、お出ましですよ」 中身を飲み終えた瓶を胸ポケットにしまいこみ、小屋の入り口を見やる砂男。 そこに立っていたのは、羽織袴の少女――『探偵』遠藤終赤だった。 「よくここがわかりましたネ、やっぱ推理の賜物ってヤツですか?」 「推理するまでもありません。砂浜に、ここまで続く足跡が残ってましたから」 砂男の軽口に乗せられまいと、遠藤がいつも以上に鋭い眼光を向ける。 「そりゃまー、ココに来て貰いたかったッスから。 どの水着が似合うか一緒に相談したかったですしー」 小屋の一角には、貸し水着コーナーと思しきスペースが設けられていた。 色鮮やかな女性用水着の群れを指差しながら、砂男は嬉しそうな笑みを零す。 「……まだ言いますか。拙を愚弄する戯れも、そこまでにして下さい」 「……そっスね。そんじゃ、続きはバトり終わってからってこと……で!」 言い終わるが早いか、砂男が蹴りを繰り出す。明らかに遠藤に届かない――否! その足下にある“砂”が爆ぜ、遠藤目掛けて散弾の如く飛ぶ! 「『凶器』は、そこだっ!!」 しかし、遠藤は既に探偵の観察眼で見抜いていた。 砂男が無駄口を装って時間を稼ぐ間に積み上げた砂の山――『凶器』。 凶器を指摘し、相手の攻撃を無力化する。探偵術の基礎の一つである! 「あーらら、流石に小細工は通じねっかー……」 砂男は動じることなく、次の攻撃に出る。 右手に携えた棒状の革袋――“ブラックジャック”『シンゲツ』を振り上げて、 遠藤の身体を打ち据えんとばかりに、踏み込んで相手の間合いを崩しにかかる。 「無駄です!」 遠藤が身体を翻し、砂男の右腕目掛け指を突き出す。 そこから桜色の閃光が放たれ、砂男が手にしていた『凶器』が弾け飛ぶ。 「! ……あーあー、俺の『シンゲツ』が……」 革袋の中央に焼け焦げの穴が空き――『凶器』は、その用を為さなくなった。 遠藤は油断なく、指先を砂男に向けたまま、アリバイを固める。 「残念ですが、貴方の『犯行』は――拙には」 「通じない、ってんでしょ?わーかってますって、その為にこっちは『二人』なんだ」 その刹那。緋色の光が、砂男の懐から飛び出す。 遠藤の探偵眼は、それが真紅の刀身――ヤクザドスであることを捉えている。 しかし彼女は、指先を真っ直ぐ向かってくる刃目掛け突きつけ、 『探偵』の流儀に則り『推理』を披露する。 「残念ですが、貴方の正体――拙には見えました」 指先に輝きが収束する。先程、砂男に撃った些細な推理とは違う、 これまでに与えられた情報を元に組み立てた、綿密な推理。 「夜魔口赤帽。 貴方は――」 「『アキビン』だ」 遠藤終赤の凜とした声が、小屋に響くと同時に。 桜色の推理光線が、赤帽の姿を照らし出す。 身長15cmの体躯、液体を生成する魔人能力、赤いキャップ。 それらの答え――赤帽の真の姿を。 頭部に締められた赤い蓋。 一般的な栄養ドリンクの容量、100mlの茶色い瓶。 ヤクザ特有の凶悪な眼光。 背中のラベルには金色の蛇、そして『赤まむし』の文字。 夜魔口赤帽は――『赤まむしドリンクのアキビン』である。 「よう見破った。 ……じゃがの」 しかし。 そのまま赤帽を貫くはずだった推理光線は、緋いドスの一閃で弾かれる。 そして、その勢いのまま――突き出された遠藤の右手首が、斬り落とされる。 「~~~~~っ!?」 「『ヤクザ』の殺しに、『探偵』の出る幕はない。 お前さんのような『本格派』なら、尚更な」 『推理』は、当たった。当たっていた。 だが、その推理は――赤帽の『正体』に向けられたもので。 それ故に、推理の本筋から僅かに逸れていた。 「ヤクザが自分の土俵に降りてきてくれたと思うたか? アホウ。 そう思わせて騙していい気になった奴を食い散らかすのが――ヤクザじゃ」 手首が落ちると同時に、赤帽が着地する。 「……っ、まだです、『推理』は――がっ!?」 手首を失いながらも、赤帽へと向き直る遠藤――だが、その左肩に衝撃が走る。 「……だーから、『二人』だっつってんでしょ」 砂男が、すかさず無防備な背中に『凶器』を振り下ろす。 もう一つの“ブラックジャック”『マンゲツ』――より砂の詰まった、大きな革袋。 先程の『シンゲツ』の十数倍の重量が、遠藤の身体を容赦なく打ち据えたのだ。 普段の遠藤ならば、絶対に犯さない『推理ミス』――! だがそれも無理はない。『探偵』は、あくまで『推理』する生物だ。 赤帽の言葉通り、『ヤクザ』の闘争、殺しには……真っ直ぐで圧倒的な暴力の前には! ――『推理』するべき余地はないのだから。 「……あーあー、赤帽サン。手首斬ったら着替えに難儀するっしょー」 「じゃかあしい。……とっととバラして、一人仕舞いじゃ」 「へいへ…… っ! 」 砂男が、遠藤を仕留めようと近づいた――その瞬間。 修羅場をくぐった戦闘経験が、危険信号を発する。 慌ててその場に伏せた、その一秒後―― 小屋に、“もう一人”の遠藤終赤が飛び込み。 その頭上を鋭い水の刃が通過し、小屋をまるごと――横薙ぎに、切断した。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「っハァーッ、ハァーッ…… 何ですか、何なんですか、なんなんなんですかいアレ!」 崩れる間際の海の家から、からがら脱出した砂男と赤帽――そして、二人の遠藤終赤は、 海の家の反対側――椰子の茂る木陰まで逃れていた。 「……尿です。蛭神さんの、男性器から放たれた……」 無傷の遠藤が、息を整えながら語る。 「あのイチモツからなら、納得じゃな……じゃが、逃げ回ってばかりもおれんぞ」 「ですねー。足跡は一応俺の砂で消しましたけど、狭い島だしいずれ追いつかれますネ」 「ワシのドスでも、通るかどうか――さて、どうするかの」 赤帽は、一瞬感じた相手の気配から――易々と殺せそうにないことを感じ取っていた。 「己の男性器を武器に戦う格闘術――拙の探偵術とは、互角と見ました。 ……通常、ならばの話ですが」 「あー……んじゃその『通常』とやらに戻ればいいんじゃあ」 「拙が手首を斬り落とされた以上、戻ればそのダメージが響くでしょう。 十全には、結果的に程遠い」 砂男の安易な提案を退けるように、手首のない遠藤が語る。 遠藤終赤の能力『スマート・ポスト・イット』―― 物体を自在に二分割する能力で、彼女は予め自身を二つに分けていた。 片方は、夜魔口砂男と赤帽の元に。 もう片方は、蛭神鎖剃の元に。 それぞれが、相手の戦闘術や魔人能力を暴いたところで一旦退き―― 一つに戻り、100%の力で『推理』をぶつけて倒す。それが、彼女の戦略だった。 結果的には、それが仇となり――半身は重傷、もう半身も逃げの一手を選ばざるを 得なくなってしまった。 「……赤帽さんの正体に気を取られた時点で、拙は負けていた、ということですね」 「フン。ギブアップは勝手じゃが……ここで逃げ帰るんは許さんぞ」 落ち込みを隠せない遠藤に、赤帽がドスを突きつける。 「あの筋肉ダルマをバラすにゃあ、ワシと砂男だけじゃあ足らん。 おどれの力、ワシらに預けえや」 「……言ったでしょう。拙は、探偵として」 「ナニイチビットンジャワリャァ!!」 怒声を発したのは、砂男である。 大音声のヤクザスラングに、二人の遠藤は思わず身体を強張らせる。 「……探偵としてとか、そーいう意地はもうどーうでもいいでしょ。 ブザマだろーが、マヌケだろーが戦ってあがいてこそ、カチコミってもんですぜ」 「……」 「この場で肩並べて共闘した程度で、裏に染まるほどアンタの探偵道とやらは ヤワいもんじゃーないでしょ。それは俺が保証します。赤帽サンも。 ……今ので奴さんも来るでしょうし、覚悟決めて行きましょうや」 先程の激昂が嘘のような、いつも通りの緩さで。 砂男が、共闘を申し入れる。 「…………」 二人の遠藤終赤は、押し黙り――そして、答えを出す。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「ぬおおおーっ! 何故逃げる!そりゃあワシは全裸じゃがなー!」 大声を張り上げ、逞しい筋肉から汗を迸らせる男が一人。 蛭神鎖剃――異形の男性器を持つ格闘家である。 一糸纏わぬ裸体の中央で、雄々しくそそり立つ筋肉の塊が蒸気を発する。 「折角の大会、やっと猛者と戦えるはずが……うう、つまらーんっ!!」 悔しさの余り、陰茎を地面に叩き付ける蛭神。 砂が爆ぜ、近くの椰子が衝撃波で薙ぎ倒されていく。 その直後。 遠くから、ヤクザスラングが響いた。 「むうん、そっちか! 頼む、逃げずに手合わせを……!」 ドシドシと、力強い足取りで声のした方に向かっていく。 やがて、椰子の林を抜けて、海の家と反対側の砂浜に出た蛭神が見たのは―― 手首に傷跡のある、“一人”の遠藤終赤であった。 「先程は申し訳ありませんでした――ですが、もう逃げも隠れも致しません。 『探偵』遠藤終赤、推して参ります!」 「よくぞ申した……有り難い! 蛇神流格闘術、蛭神鎖剃! いざ、参る!」 砂浜に並び立つ、『探偵』と『格闘家』。 蛭神にとって、待ち望んでいた“対戦相手”の登場に―― その股間の筋塔は、天を衝くほどに張り詰めていた。 遠方で、ぱき、と椰子が折れ軋む。 その音を皮切りに、お互いが構える! 「『犯人』は――」 「ぬおおおおおおっ!」 遠藤が、ゆっくりと右手を挙げ、人差し指を向けようとした瞬間。 蛭神が、間髪入れずに遠藤目掛けて走り込んでくる。 右脚と左脚、そしてその間に位置する第三の脚ともいえる男性器! 三位一体の筋肉調和により、アスリート以上の速度で足場の悪い砂浜を駆ける。 アリバイが、強引に詰められていく――!疾い! 「……!」 遠藤の『推理』が披露されるよりも先に、蛭神の『蛇神鞭』が遠藤の身体を捉える――筈、だった。 ――遠藤の目の前の砂地が、突如大きく窪むまでは。 「ぬ、おおおおっ!?」 窪みに右脚を取られ、蛭神が体勢を崩す。 その足下の砂は、さながら蟻地獄のように中央へと流れていく……! 賢明な読者ならもうお気付きだろう。この『砂浜』の砂は。 ――正確に言えば、先程までここに『砂浜』などなかった――即ち! ここの砂全てが、砂男の生み出した砂なのだ! そしてその砂は、砂男のコントロールによって自在に操ることができる。 「フンッ!」 だが、蛭神もむざむざやられるような格闘家ではない。 股間の怒張をとっさに、砂浜に叩き付け――その勢いで、高く飛び上がる! 「……貴方」 その飛び上がった隙を、遠藤は見逃さず――指を天に向け、頭上の蛭神に向ける。 だが蛭神にとってはこれも想定内。 そのまま逸物へと筋力を集中させ、落下の力も加えた一撃で遠藤を叩かんと狙う! 「ダッ!!」 遠藤の指先から、一際強い推理光線が放たれ――蛭神のペニスを狙う。 ……と、同時に! 砂地獄の中央から、紅い液体を勢いよく噴き上げながら――アキビン・赤帽が跳ぶ! ドスッ!! 「ぬおあああああああああああああああああ!!!!!」 蛭神の肛門――筋力を性器に集中する余り、無防備となっていた粘膜に! 赤帽のヤクザドスが、容赦なく突き刺さる。 そして、遠藤の推理光線が――肛門への衝撃で緩んでしまった蛭神の陰茎を、穿った。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「……参りました」 泡を吹き悶絶する蛭神の横で、遠藤が赤帽に降参を申し入れた。 「……今なら、おどれの『推理』も当たるかもしれんぞ」 「ご冗談を。拙の、負けです」 そう言い切る遠藤の表情は、心なしか晴れやかだった。 「……もう出てもいいッスかねー……」 そして、砂の中で――砂男は、一人ごちるのだった。 このページのトップに戻る|トップページに戻る